2014年4月21日月曜日

#3 ユメノトビラ

なんか全体的に…?って感じだった。
お前ほんとにラブライブか?


ネタバレあり。批判的な内容です。


・ライブシーン
非常に良かった。
CGも良くなってるし、作画も良かった、カメラワークも良かったで全部良かった。
曲も衣装もわりと良かった。

 ・演出

俺がラブライブに感じた、求めているスピード感を感じない進行だった。
カット割りにメリハリや勢いを感じられず、なんだか凡庸に本編が進んでいった。
これは今までのラブライブ!1話1話が「この話で何をやるのか」がハッキリしていて、一話という単位でそれがしっかりまとめられていたんだけど、今回はそうでなかったんじゃないかなと思った。

A-RISEからステージの話を受けた後、楽屋→ARISEライブ→円陣→μ'sライブってなってるけど、
A-RISEライブ→楽屋円陣→μ'sライブの流れでよかったんじゃないかと思う。
6話のこれからのsomedayへの入りは突然で驚いたけど、あのスピード感こそがラブライブ!だよ。
また楽屋でやってたことは
・ステージ凄い、衣装見せ、2週間練習してきた、A-RISEとの会話
これ全部A-RISEライブ後でもできるし、そのほうがテンポも良いし緊張感も生まれたと思う。
円陣のシーンも色々と良くなかった。
「A-RISEには…」って黙っててもわかるのに「敵わない」ってセリフで言っちゃうし、その後穂乃果の激励で立て直してるんだけど、その立て直しのシーンがあんまりパッとしない。
負けムードから「そんなことない!!」でビシッと気持ちを切り替えてるのに、BGMとかカメラとか撮影がここを全然際立たせられてない。
「自分たちもおもいっきりやろう!」のカットの作画がイマイチなのもマイナスポイント。
「μ's!ミュージック…」のセリフでもカット変えずに ミドルでそのまま言うし(まあこれは中断が前提だからいいとして)モブの割り込んでくるタイミングもいまいち。
その後ミドルの1カットで「さあ…行こう!」つってライブ入っちゃう。
結局「μ's、ミュージックスタート!」って言ってないし、ビシッと気合入れてるシーンも無いしで、負けムードを払拭しきってないままズルズルライブシーンに入っちゃってるのが非常によくない。

ライブ中の得票演出も何か…?だった。

・作画
演出に分類すべきかもしれないけど、全体的にミドル~ロングのショットばかりだったように思う。
アップのカットは本当に数えるくらいしかなくて、しかもその数少ない印象的で重要なはずのアップの顔がイマイチだったりして迫力を感じられず、全体的に緩急を感じられなかったのではと思った。

あとライブ後の整列して呼吸が乱れているカット、身体が動いてるのに顔が固定ですごく気持ち悪い。
1期8話ではしっかり動いていて、非常に良いライブの後味を出している。

・脚本
ついにA-RISEとの対面。
ラブライブ!1期ではμ'sの描写をすることが主目的だったために特に本筋に絡んでくることもなく、あくまで舞台装置的な役割でしかなかった彼女たちが、今回しっかりとした人格を持ったキャラクターとして登場した。
あくまでラブライブ!はμ'sの物語であって、それを継続して期待していた人たちには異質に映っただろうし、多くの人がそうだったんじゃないかな、と思う。
また1期12話で穂乃果が「凄いなあ、追いつけないよ。こんなの。」「A-RISEみたいになんて、いくら練習したってなれっこない。」と言っていたり、2期1話でもメンバーがA-RISEとぶつかることに対して相当な絶望感を示していることから、A-RISEとは相当な実力差が有り、雲の上の存在であるようなイメージがあったと思う。
しかし今回彼女たちの側からμ'sに接近してきて、一方的にμ'sを褒めてステージを提供していって、連続でライブをしても観客の反応に大差がなかった(むしろ表の伸びは負けていた?)ことで、なんだか雲の上から一気に地に落ちてきたように感じられてしまった。

そしてそのμ'sの面々を褒めるシーン。ココに最も違和感を覚えた。
穂乃果→カリスマ性、魅力がある、9人の中でも輝いている
凛→運動神経凄い
花陽→ 歌声いい
 わかる

絵里→ロシアのバレエコンクールで上位だったと聞いている←?
 最も美しいフォームをしているとか、踊り自体を褒めて欲しかった。
西木野→作曲の才能あるね
海未→素直な詩
ことり→カリスマメイド
 それだけ?

「牽引する穂乃果の対になる存在として、9人を包み込む包容力を持った東條希」 ←?????
これμ's結成の経緯とか、普段の様子を知ってる人間の言葉じゃないの?なんで知ってるの?どこからそう思ったの?

矢澤→花ありがとう、しいて言えば小悪魔かな
オチ担当にされてしまった矢澤。
1期6話から歌やダンスの実力、オーラがそれほど無いのはわかるけど、アイドルとしての覚悟や心意気を評価されて欲しかった。

全体的に調べたらわかるような担当とか経歴を褒められているのが気に食わない。
上の3人のように、ライブ映像を見て感じた印象を述べて欲しかった。

上にも書いたようにA-RISEは相当な実力者であり、そうであるならきちんとμ'sのアイドルとしての実力を見抜いて的確に褒めて、「流石はA-RISEだ」と思わせて欲しかったのだ。
ここでもまたA-RISEという存在が高位の存在から凡百の存在のように思えてしまった。

そして最後に突然ステージを提供して帰っていく。本当に突然。
UTXの前に9人集まってモニターを見てはいたが、それだけで場所に困っているなんて想像ができるだろうか?
唐突に不自然にステージを提供していったので、雑な脚本に動かされているなあという印象を感じざるを得なかった。


・結局
今回のテーマは「A-RISEとの邂逅と新曲のお披露目」だったと思うけど、そこにきちんと重点を置けずにいろいろなことをやろうとして無駄な描写が多くなっていた印象を受けた。
半端なギャグが多くて主題が薄められてしまっていた。

例えば目立つ方法を考えよう→UTXの屋上を使わせてもらおう!殴り込みじゃ!!くらいの方が、A-RISEのキャラも立てられて良かったと思う。
放送のシーンは何だったんだよこれ。
放送して協力の呼びかけ→ライブの応援に来たぜ!!!という話だったにしても、放送に対する反応の描写もないし、応援にしたシーンも1カットのミドルショットで、13人しかいない。

結局ラブライブ!2期は何をやるのかなあって考えるとラブライブ(大会の方)をやるのかな?って感じで、それなら尚の事A-RISEをもっと大事に扱って欲しかったなあ……

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